おはようございます、ザキヤマです。広告費の発表を毎年正座して待機してます。


ということで、昨日電通から毎年恒例の 日本の広告費 が発表されましたので、各広告費の5年間の推移をサラッと1枚にまとめてみたいと思います。

日本の広告費まとめ2

上記、マスコミ4媒体、インターネット、プロモーションメディアの合計6カテゴリをまとめたものになります。コロナ禍の一年でグラフが例年と比較して大きく下がっているカテゴリが多い状況となりました。ただし、インターネットカテゴリに関しては2020年も5.9%成長と伸びを見せております。


日本の広告費まとめ

総広告費の推移は上記のとおり。8年連続で前年比プラス成長となっておりましたが、コロナ禍が強く影響し東日本大震災の2011年以来9年ぶりのマイナス成長となりました。また、リーマン・ショックの影響を受けた2009年以来、11年ぶりの2桁減少となり、1947年の「日本の広告費」統計開始以来、2番目の下げ幅となりました。


2020年の各数字サマリは以下のとおり。

<2020年日本の広告費>
総広告費:6兆1,594億円(前年比88.8%)

●マスコミ4媒体:2兆2,536億円(前年比86.4%)
新聞:3,688億円(前年比81.1%)
雑誌:1,223億円(前年比73.0%)
ラジオ:1,066億円(前年比84.6%)
テレビメディア:1兆6,559億円(前年比89.0%)

●インターネット:2兆2,290億円(前年比105.9%)
●プロモーションメディア広告費:1兆6,768億円(前年比75.4%)

<一部広告費の内訳>
●テレビメディア:1兆6,559億円
地上波:1兆5,386億円(前年比88.7%)
衛星メディア関連:1,173億円(前年比92.6%)

●プロモーションメディア広告費:1兆6,768億円
屋外:2,715億円(前年比84.3%)
交通:1,568億円(前年比76.0%)
折込:2,525億円(前年比70.9%)
DM:3,290億円(前年比90.3%)
フリーペーパー:1,539億円(前年比72.9%)
POP:1,658億円(前年比84.2%)
イベント・展示・映像:3,473億円(前年比61.2%)


注目のネット広告費は、2兆2,290億円(前年比105.9%)となり、7年連続の二桁成長…とはならなかったものの、巣ごもり需要が活発化した中で引き続き堅調に成長を遂げております。

注目したいのがプロモーションメディア広告費で、本来はオリンピックイヤーとなるはずだった2020年、このカテゴリは伸びを見せるはずだったかと思います。各種イベントが中止となる中で、特に「イベント・展示・映像」カテゴリは前年比 約39%減少と苦戦の一年となった様子が見て取れます。


コロナ禍は引き続き続きますが、ワクチンの本格提供も始まる中で経済活動も徐々に回復してくるかと思います。ただし、行動様式そのものが以前と同じように戻ることが難しいことが予想され、それによっての変化などは広告費にも表れるかもしれません。そのあたりも含めて2021年も広告費動向に注目したいと思います。ではまた。

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