おはようございます Googleにはいつも大変お世話になっている ザキヤマです。
例年書いている買収周りのまとめを。世界的テック企業4社でありますGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の 2020年の買収動向をまとめたいと思います。まずはタイムラインからザッと振り返ります。
GAFAによる2020年に行われた買収は全部で24事案。Apple9社、Google7社、Facebook6社、Amazon2社。上半期は15事案でしたので、例年と比較するとハイペースな印象がありましたが、下半期は9事案とそこまでM&A件数は伸びず。なお、2019年は全体で24事案でしたので、数としては前期比で横ばいとなりました。(抜け漏れあったらすみません)
買収企業の国籍などを整理すると下記のとおり。
・Apple
買収企業:9社
アメリカ5 カナダ2 アイルランド1 イスラエル1
・Google
買収企業:7社
アメリカ4 カナダ1 アイルランド1 イギリス1
・Facebook
買収企業:6社
アメリカ4 イギリス1 スウェーデン1
・Amazon
買収企業:2社
アメリカ2
買収企業の国籍ですが、GAFAとあってかアメリカ国内での買収が多いですが、2020年に関しては隣国カナダも散見されます。また、2019年GAFAによるM&Aは1社もなかったインド企業は2020年も0で着地となっております。
”各社の買収の特色は?”
各社買収においては少なからず色がありますが、2020年いつもに増して買収の多かったAppleに関しては「VR」と「AI」の2つのキーワードが多かったように思います。また、下半期にスマホを決済ツールに変える企業を買収したのも興味深いハイライトでした。
Google(Alphabet)については、幅広い領域での買収が見て取れましたが、下半期にデータ管理系の企業を2社買収。クラウド強化の動きが見て取れました。
Facebookは相変わらず、VRとAR周りへの投資が著しいですが、下半期の買収は顧客管理システム(CRM)企業の1件だけ。今年の買収による強化ポイントが気になるところです。
最後に2020年の買収は2件と少なかったAmazon。自動運転技術のZooxを買収して2020年は終了かと思いましたが、最後の最後でポッドキャストサービスを買収してきました。Amazon Musicの強化となるか動向に注目です。
以上でございます。2021年はどんな買収劇が繰り広げられるのか今年も楽しみです。
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