おはようございます、ザキヤマです。決算シーズン突入で夜も眠れません。


ということで、いつも早い決算発表でおなじみ サイバーエージェントについて。2020年9月期通期の決算が発表になりましたので、広告事業にフォーカスしつつ全体的に振り返っていきたいと思います。

サイバーエージェント2020年9月期決算

サイバーエージェント2020年9月期決算2
出典:サイバーエージェント2020年9月期通期決算説明会資料

▼2020年9月期通期決算
売上高:4785億6600万円(前年同期比+5.5%)
営業利益:338億8000万円(同+9.9%)
営業利益率:7.1%(同+0.3pt)
経常利益:338億6300万円(同+11.1%)
純利益:66億800万円(同+289.9%)

▼2020年9月期4Q決算(Q単体)
売上高:1208億5800万円(前年同期比+8.1%)
営業利益:53億6900万円(同-27.8%)
営業利益率:4.4%(同-2.2pt)
経常利益:53億9900万円(同-26.2%)
純利益:7億2900万円(前年同期は▲8200万円)

まずは全体業績から。3月以降はコロナ禍という中で、通期増収増益を達成しております。お見事な決算で、強さを見せた2020年9月期だったかと思います。


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四半期推移ですが、コロナの影響が強かったのが3-4Qだと思いますが、売上落とさず利益もしっかり確保という形で、コロナ影響下を感じさせない推移となっております。4Qでの営業利益の下がりは広告費と人件費の増加が主要因かと思います。以下、セグメント別でザックリと振り返ります。


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▼2020年9月期通期ネット広告事業
売上高:2693億(前年同期比+5.0%)
営業利益:210億700万円(同+7.3%)
営業利益率:7.8%

ネット広告事業 通期は増収増益で着地。営業利益率も7.8%で 前期比+0.1%とこちらの指標も落とさず着地しております。


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四半期推移ですが、4Q売上は649億円でYonY+2.5%となりました。資料では「3Q(YonY 0.01%増)を底に回復傾向へ」と書いておりますが、底といっても3QもYonYでプラス。コロナ禍の中で市況的にも苦戦を強いられているはずですし、営業活動にも支障が出ているかと思いますが、3-4Qと2四半期連続で増収にもってくるあたりは、強い の一言。


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▼2020年9月期通期ゲーム事業
売上高:1558億円(前年同期比+2.4%)
営業利益:303億3000万円(同+16.5 %)
営業利益率:19.5%

ゲーム事業も通期で増収増益を達成。新規タイトルがヒットも寄与した結果となっており、営業利益も久々に300億円を超える水準となりました。


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▼2020年9月期通期メディア事業
売上高:570億円(前年同期比+22.6%)
営業利益:▲182億円 (前年同期▲168億円)

メディア事業は、ABEMAが増収を牽引した形に。売上としては特に4Qに伸びました。積極投資は続いておりますが、「ABEMA」と周辺事業の損失は改善YonYで20億円程度改善しております。


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ABEMAと周辺事業の売上高にフォーカスすると、通期で200億円を突破し好調に推移していることがわかります。明確には書かれておりませんが、このグラフを見る限り、広告での売上はほぼ横ばいもしくは微減となっており、月額課金と周辺事業での収益が大きく伸びているのがよくわかります。広告が先行するモデルを想像しておりましたが、広告以外での収益が押し上げており 今期はもしかすると構成が少し変わる可能性もあると思います。「WINTICKET」については、また別で振り返りたいと思います。


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今期予想は ついに売上高5000億円企業への挑戦となります。今期の展開も大変楽しみです。ではまた。

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