おはようございます タイで書いてます ザキヤマです。
先週、LINEの決算が出てきましたので、今回は広告事業にフォーカスして書きたいと思います。ではサクサクいきたいと思います。
◆全体業績

<LINE 2019年12月期2Q全体業績 ※累計>
売上収益:1,107億6,000万円(前年同期比+11.5%)
営業利益:▲218億1,600万円(同103億2,100万円の黒字)
当期利益:▲266億1,900万円(同29億1,200万円の黒字)
※IFRS
<LINE 2019年12月期2Q全体業績 ※Q単体>
売上収益:554億3,700万円(前年同期比+9.5%)
営業利益:▲139億2,400万円(同90億7,500万円の黒字)
当期利益:▲173億1,100万円(同36億7,700万円の黒字)
※IFRS
まずは全体業績から見ていきます。売上収益は過去2番目に高い数字 554億円で着地となっております。詳細は以下の通り。
・売上シェア率 2Q単体
コア事業(広告):307億円(55%)
コア事業(コミュニケーション/コンテンツ等:177億円(32%)
戦略事業:70億円(13%)
・地域別売上
日本:74%
海外:26%
全体で見るとどうしても大きな赤字が目立ちますが、これはLINE Pay等の戦略事業への投資が要因。コア事業だけで見ますと利益率も17.8%と高く 且つ 利益率は良い傾向で推移しております。ちなみにMAUに関しては1億6,400万人で前期比横ばいですが、中を見るとインドネシアが減少して日本が増えているという状況です。
◆広告事業の数字
<LINE広告事業 2Q数字>
広告事業売上収益:307億円(前年同期比12.9%)
-ディスプレイ 115億円(前年同期比+24.8%)
-アカウント 156億円(同+11.6%)
-その他 36億円
コア事業の中の広告セグメントに触れたいと思います。結論から書きますと 広告事業伸びております。数字としては初のQ売上300億円を突破しました。両セグメント増えてますが、ディスプレイの増加が著しいですね。各指標は以下の通り。
・公式アカウント数
1,183件(前期比+76.0%)
・LINE@アカウント数
9,859,000件(前期比+24.3%)
・LAPインプレッション数
376億5,300万imp(前期比+77.9%)
2019年上半期における実績とロードマップ。様々な取り組み・各機能のアップデートが予定されておりますが、LAP for Publishers (アドネットワーク事業)の開あたりは気になるところ。
動画への注力もトピックスとして上がりますが、6月から開始しているスマートチャネル動画広告も楽しみなところ。国内での本格的な展開に加え グローバルでの展開も気になります。ユニークリーチ数:4,700万人/日、国内人口の15-29歳 90%リーチ/日という圧倒的なリーチ力が存分に活かされて、数字にも表れてくることと思います。
下半期における広告在庫の拡大も進んでいきそうです。
◆その他事業詳細
広告以外のコア事業でありますコミュニケーション・コンテンツは堅調に推移。LINEマンガ・LINE MUSICも順調に拡大しているようです。

大注目のLINE Payは取扱高は各国で前四半期比増加、国内取扱高は前年同期比2.2倍以上の成長となっております。国内の”300億円キャンペーン”も奏功したようで、新たに約300万ユーザーのアクティブ化に成功とのこと。リテンション率も高く、大型キャンペーンは良い結果になったのではないでしょうか。

2019年下半期も その動向に大注目です。参考エントリー PayPay LINE Pay メルペイ の直近決算をわかる範囲でまとめてみた
その他、戦略事業に位置付けられております LINEショッピング、LINEデリマ、LINEトラベルも引き続き伸びております。
以上、LINEの2019年12月期2Qの決算振り返りでした。大型投資が続きますが下半期の動向も非常に楽しみです。ではまた。
出典:LINE2019年12月期第2四半期決算説明会 プレゼンテーション資料
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