おはようございます、ザキヤマです。これが戯言学園1001記事目です。これからもよろしくお願いします。
決算シーズン到来で、さっそく昨日 サイバーエージェントの2019年9月期2Qの決算が出てきましたので、注目の決算を振り返ります。
◆全体業績
<2019年9月期第2Q決算 ※Q単体>
売上高:1,173億2,900万円(前年同期比+7.1%)
営業利益:86億200万円(同-25.1%)
営業利益率:7.3%(同-3.2pt)
経常利益:85億6,400万円(同-20.6%)
純利益:1億7,000万円(同-91.0%)
<2019年9月期第2Q決算 ※累計>
売上高:2,281億8,400万円(前年同期比+10.0%)
営業利益:139億4,900万円(同-29.3%)
営業利益率:6.1%
経常利益:137億2,900万円(同-26.1%)
純利益:10億8,700万円(同-74.4%)
まずは全体業績から。前回の1Qの決算発表の際に 同社としては珍しく下方修正が入りましたが、今回のQ売上については過去最高の1,173億円を記録して、決算資料にもあった通り巡航速度に回復にしております。今Qについては、各事業ともに良い進捗で着地しております。なお、2Qにおける純利益の減少については、移転に伴う費用発生や一部サービス終了における減損が発生しているため。
営業利益は86億円で着地。既存事業の営業利益131億円でYonY-6.6%、先行投資事業の営業損失は▲51億円となっております。AbemaTV等の先行投資事業に関しては、ペースを落とさず強気の投資が続いております。
<19年9月期2Qネット広告事業>
売上高:674億円(前年同期比+10.8%)
営業利益:56億1,000万円(同-14.4%)
営業利益率:8.3%
※2Q単体
ネット広告事業ですが、売上674億円でQ売上過去最高を大幅に更新。QonQでは46億円も増加しております。利益面もQonQで大きく増加し、営業利益率も改善しております。
ブランド広告主を中心として自動車、メーカー、化粧品といったジャンルの売上高が特に増加しているようです。
◆ゲーム事業
<19年9月期2Qゲーム事業>
売上高:399億円(前年同期比+1.3%)
営業利益:74億7,000万円(同-12.6%)
営業利益率:18.7%
※2Q単体
ゲーム事業については、周年記念も奏功した影響もあり 売上が過去2番目に大きい水準まで回復。QonQでは9.8%増となっております。営業利益については広告宣伝費の適正化もあり、QonQ2.3倍で74.7億円の着地。
下期も新規オリジナルIPタイトルの登場が予定されております。
◆メディア事業
<19年9月期2Qメディア事業>
売上高:97億3,000万円(前年同期比+29.0%)
営業利益:▲44億5,000万円(内「AbemaTV」等▲51億円)
※2Q単体
メディア事業は、投資が続きますが売上は成長を続けておりまして、過去最高の97.3億円を記録。営業利益については、一部サービスの縮小と新規事業の立ち上げにより減益。
AbemaTVの進捗については、開局3年でダウンロード数が3,900万DLを突破。WAUもベースアップしております。
アプリ分析ツールApp Apeのデータによると、動画配信サービスにおける国内最大級のMAUとのこと。開始3年で着実に成長していることがわかります。
AbemaTVにおいても広告視点での発表も出てくるようになりました。ブランド広告主の広告出稿が拡大しているとのこと。
マネタイズ視点でもう一つトピックス。有料会員数が40万人を突破しております。
さらにマネタイズ視点でもう一つトピックスを。放送外収入がいくつか登場してきております。公営ギャンブルやギフティングがスタート。
DAZNとのパートナーシップを締結し、スポーツ領域において今後益々の発展が見込まれそうです。FC町田ゼルビアを持っている点も大きく作用していきそうです。
海外展開についても着々と。2019年4月 全世界へと配信地域を拡大しております。
以上、サイバーエージェント2019年9月期2Q決算振り返りでした。2Q良い決算でした。決算資料を振り返るとAbemaTVにおける新たな取り組みが非常に多く、今後の事業進捗が非常に楽しみなところ。3Q以降でのさらなる巻き返しに大期待です。
出典:サイバーエージェント2019年9月期2Q決算説明会資料
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