おはようございます、朝4時から書き出してます ザキヤマです。
昨日 サイバーエージェントの2019年9月期1Qの決算が出てきております。注目の決算を振り返ります。
◆全体業績
<2019年9月期第1Q決算>
売上高:1,108億5,500万円(前年同期比+13.2%)
営業利益:53億4,600万円(同-35.2%)
営業利益率:4.8%(同-3.6pt)
経常利益:51億6,500万円(同-33.7%)
純利益:9億1,600万円(同-61.2%)
まずは全体業績から。売上は前期比で上げましたが、利益面はゲームの不振も影響し、前期比マイナスの着地となっております。ちなみに、投資育成事業が売上高:38億9,500万円(前年同期比+366.6%)営業利益:33億9,600万円(同+565.5%)と 大きな数字計上となっております。
Q売上の1,108億円は過去最高となっております。
営業利益は53億4,600万円で着地。既存事業の営業利益 112億円でYonY-8.2%、先行投資事業の営業損失は▲59億円で YonY+46.6%となっております。AbemaTV等の先行投資事業に関しては、引き続きの強気の投資が続いております。
◆ネット広告事業
<19年9月期1Qネット広告事業>
売上高:628億4,000万円(前年同期比+9.7%)
営業利益:45億4,300万円(同-17.1%)
営業利益率:7.2%
※1Q単体
ネット広告事業ですが、売上628億円はQ売上過去最高を記録。利益面はQonQでほぼ横ばい、YonYでは-17.1%となっております。
方針としては、全方位的な新規顧客の獲得に注力するとのこと。商材群も多く、子会社も多く存在するため、武器は豊富かと思われます。
◆ゲーム事業
<19年9月期1Qゲーム事業>
売上高:363億6,300万円(前年同期比+7.8%)
営業利益:31億9,300万円(同-43.4%)
営業利益率:8.7%
※1Q単体
ゲーム事業については、売上がQonQでほぼ横ばい、YonYで+7.8%の推移。営業利益についてはいつもの推移かたすると大きく減少しております。要因としては、「ドラガリアロスト」を中心とした広告宣伝費の積極投下や、期待していたほどの課金額が見込めなかったことが予想されるかと思います。
今後については、既存タイトルでの大型イベントやバンダイナムコエンターテインメントとの新規協業タイトルのリリースが控えており、この辺りの進捗も業績にどう影響してくるか注目です。
◆メディア事業
<19年9月期1Qメディア事業>
売上高:95億2,800万円(前年同期比+29.0%)
営業利益:▲49億9,100万円(内「AbemaTV」等▲59億円)
※1Q単体
メディア事業は、投資が続きますが売上は成長を続けておりまして、過去最高の95.2億円を記録。「AbemaTV」の伸長と以前当ブログでも書きました「タップル誕生」が好因となっているかと思われます。
AbemaTVの進捗については、開局2年9ヶ月でダウンロード数が3,700万DLを突破。WAUに関しても、年末年始918万WAUとギネスを更新したとのこと。
決算資料のAbemaTVパート内でのハイライトとしては、有料会員「Abemaプレミアム」の会員数がはYonY 約4.5倍の35.8万人に成長したこと。着々と有料会員が増えていることが伺えます。
◆今後
ちなみに、今回 サイバーエージェントとしては珍しく下方修正が発表されております。数字は以下の通り。
<19年9月期通期予想 ※下方修正>
売上高:4,400億円(修正前からの差異-300億円)
営業利益:200億円(同-100億円)
経常利益:190億円(同-100億円)
純利益:20億円(同-30億円)
わりと大きな下方修正となっておりますが、この点について藤田社長はブログで、コスト増に成長スピードが追いつけなくなってきていた点や、特定のゲームタイトルに依存し過ぎてしまっていたこと等を挙げておりました。
以上、サイバーエージェント2019年9月期1Q決算振り返りになります。下方修正が発表となり驚きましたが、2Q以降での巻き返しに大いに期待したいと思います。
出典:サイバーエージェント2019年9月期1Q決算説明会資料
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[東京都立 戯言学園]
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