おはようございます、強気には書けませんが 書くことは続けていきます ザキヤマです。


昨日、前半戦大注目の決算発表としておなじみ サイバーエージェントの決算が出てきております。相変わらずの強さで 堅実に成長を続ける姿はお見事。ということで、2018年3Q決算を振り返ります。少し長めです。

◆全体業績
サイバーエージェント2018年決算

<2018年3Q決算(3Q単体)>
売上収益:1,044億6,500万円(前年同期比+16.6%)
営業利益:68億2,600万円(同+3.7%)
営業利益率:6.5%
当期利益:7億5,000万円(同+97.3%)

<2018年3Q決算(累計)>
売上高:3,119億6,000万円(前年同期比+15.8%)
営業利益:265億5,700万円(同+27.1%)
営業利益率:8.5%
純利益:49億9,800万円(同+66.1%)

まずは全体業績から。Q単体も累計も堅実に成長。特に累計を見ると、前期比での利益の伸びが特に大きいことがわかります。


サイバーエージェント2018年決算5

売上については、サイバーエージェント史上3度目のQ売上1000億円超え。この規模感にして、16.6%成長です。すごい。


サイバーエージェント2018年決算6

利益面を少し触れたいと思います。AbemaTVが開局2年を過ぎ、多額の投資を行っている期間も2年以上が経過しておりますが、そんな強気投資を感じさせない利益が積み上がっております。3Qを見ても新規事業における営業損失が▲56億円あるにもかかわらず、既存事業での利益が124億円あるためQ単体で68億円もの営業利益が出ているという状況。このような高い利益を特にこの1年間継続して出せているのはお見事ですね。


今期の累計営利を分解してみると
1-3Q全体営業利益:265億5,700万円
-ネット広告:168億1,800万円(YonY+18.6%)
-ゲーム:209億6,700万円(同-1.4%)
-メディア:▲123億9,200万円(同▲144億円)
-投資育成:20億1,500万円(同+190.0%)
-その他:15億4,800万円(同+23.9%)

上記見てみますと、ゲームはやや減少傾向で、牽引しているのがネット広告、そして実は投資育成が大きな伸びを見せています。ちなみに、この1年間(前期4Q-今期3Q)の既存事業での平均営業利益は139億円で、その前の1年の117億円を大きく上回る数字となっております。既存事業をしっかりと成長させている様子がよくわかります。それでは、個別事業見ていきます。


◆広告事業
サイバーエージェント2018年決算2

サイバーエージェント2018年決算3

<18年9月期3Qネット広告事業>
売上高:607億円(前年同期比+19.0%)
営業利益:47億8,000万円(同+15.7%)
営業利益率:7.9%
※3Q単体

好調維持するネット広告事業ですが、今回も良い数字となっております。QonQで下げておりますが、時期要因の範囲内な気がします。(ただ、スマホの売上がQonQで下がったのは初)営業利益のQonQでの減少要因は人員の積極採用とのことで、一時的なものである可能性があります。とはいえ、こちらもYonYでは15%成長。


サイバーエージェント2018年決算4

注力の動画広告ですが、ここ4年くらいで見ると、QonQで下がったのは初。4Q以降の動向が気になるところです。YonYでは1.3倍の成長となっております。


サイバーエージェント2018年決算7

ネット広告事業のトピックスといえば、クリエイティブ周りの強化。どんどん会社が設立されていく様子に、強化ぶりが伺えます。


◆ゲーム事業
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サイバーエージェント2018年決算9

<18年9月期3Qゲーム事業>
売上高:355億円(前年同期比+6.3%)
営業利益:67億7,000万円(同-1.8%)
営業利益率:19.0%
※3Q単体

ゲーム事業については、引き続き堅調な推移が続きます。QonQでの売上・営利の減少は周年タイトルの影響が強いとのこと。主力タイトルが複数あるため、ゲーム事業特有の大きなブレがない構造となっている気がします。


サイバーエージェント2018年決算10

サイバーエージェント2018年決算11

ゲーム事業のトピックスは主に2点。1つ目はCygamesと任天堂のスマホゲームでの協業。協業タイトル「ドラガリアロスト」は今夏に登場予定です。2つ目もCygamesで、オリジナルIPタイトル「ウマ娘 プリティーダービー」。こちらは冬の提供予定とのことで、今後の好材料も着々と揃っております。


◆メディア事業
サイバーエージェント2018年決算12

<18年9月期3Qメディア事業>
売上高:77億円(前年同期比+20.5%)
営業利益:▲48億円(内「AbemaTV」等▲56億円)
※3Q単体

メディア事業ですが、増収要因は「AbemaTV」と「タップル誕生」が大きいようです。


サイバーエージェント2018年決算13

サイバーエージェント2018年決算15

AbemaTVの進捗ですが、ダウンロード数が3100万DLを突破。視聴スタイルに変化が出ていて、オンデマンドで視聴するユーザーが増えていることがわかります。


◆その他トピックス
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サイバーエージェント2018年決算17

CyberZを筆頭にeスポーツ関連の動きも多く出てきておりまして、今後大注目の領域です。以上となります。次回10月に本決算が出てくる予定でして、どこまで数字を積んでくるのか目が離せません。ではまたまとめます。

出典:サイバーエージェント2018年9月期第3四半期決算説明会資料

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