おはようございます、決算シーズンが開始したので寝不足必至な ザキヤマです。
ということで、真夏の決算シーズンがぼちぼち始まっております。ネット系企業の各発表日はコチラ。で、昨日LINEが口火を切るように決算発表を行いまして、早速ザックリとまとめていきたいと思います。
◆全体業績
<2018年12月期第2四半期決算(2Q単体)>
売上収益:506億2,500万円(前年同期比+21.8%)
営業利益:90億7,500万円(同-37.8%)
当期利益:36億7,700万円(同-58.8%)
※IFRS
<2018年12月期第2四半期決算(累計)>
売上収益:993億6,100万円(前年同期比+26.3%)
営業利益:103億2,100万円(同-44.6%)
当期利益:29億1,200万円(同-71.7%)
※IFRS
今回の2Qの売上収益が過去最高を記録し、500億円を突破しております。利益面のマイナスは戦略事業への投資要因は大きく、戦略事業での営業損益は 1Qで約-71億円、2Qで約-69億円となっております。
ご覧の通り、売上収益については右肩成長。売上構成比は広告事業で約半分と少しを稼ぎ出しております。また、地域別の売上は日本で7割のシェア。このシェアは昨対比でそこまで変わりませんが、グローバルがYonYで+2ptと上昇しております。
・売上構成比
コア事業(広告):54%
コア事業(コミュニケーション/コンテンツ):34%
戦略事業:12%
◆広告事業
広告事業売上収益:272億円(前年同期比61.4%)
-ディスプレイ 92億円(前年同期比+28.4%)
-アカウント 140億円(同+20.9%)
-その他 40億円(同60.0%)
それでは各事業見ていきます。まず、広告事業は引き続き好調を維持。そろそろ、Qでの売上収益が300億円が射程圏内といったところでしょうか。LINE Ads Platformのインプレッションも増加しておりまして、18年2Q段階で211億6,700万impを記録しております。初の200億imp超えですね。また、海外も順調に成長しているとのこと。
◆コミュニケーション・コンテンツ等
全体売上収益:174億円(前年同期比-4.1%)
-コンテンツ 94億円
-コミュニケーション 73億円
-その他 8億円
◆LINEマンガ・LINE MUSIC事業
LINEマンガ・LINE MUSICともに伸びております。LINEマンガが6月のリニューアルの影響もあり、2Q単体での決済高が356億円とYonY+24.7%の成長を見せております。また、LINE MUSICもYonYで+74.9%と大きく成長。
◆戦略事業(LINE Pay)
戦略事業の注目はやはりLINE Pay。今回の決算資料でも3ページが割かれておりました。 2Qの決済高は1950億円となり、YonYで83.1%の成長。国内銀行63行との提携が完了したり、福岡との取り組みが開始予定など好材料が続きます。また、こちらもグローバルでどこまで伸びてくるか進捗に期待です。
そして、先日発表された店舗用アプリの導入コスト無料・決済手数料3年間無料 が普及に向けて大きな前進となりそうな予感がします。ここも要注目です。
キャンペーンも奏功し、個人間送金も伸びております。
LINE Pay以外の戦略事業としては、金融周りやコマース周りも注目したいところ。アライアンスを多く組んでおり、これからリリースされるプロダクトも多数ある状況で、こちらも動向をチェックすべきポイントとなりそうです。
◆戦略事業(LINE Clova)
スマートスピーカーLINE Clova事業。今後の注目ポイントとしては年末に予定されているトヨタ自動車との協業による「Clova Auto」。その後も「Clova Desk」も展開予定となっており、さらなる普及が進むかどうか。
◆サービススペック(MAU)
最後に主要4カ国におけるMAUを振り返って締めたいと思います。主要4カ国のMAUは1億6,400万人で、DAU/MAU率は77%。微減しておりますが、シェア等に大きな変更はなしです。
以上、LINEの2018年2Q決算振り返りでした。足元は広告事業は好調で売上が右肩成長しております。その一方で戦略事業への投資を大きな規模感で行っており、これらの進捗が今後の決算にどう影響してくるかどうか。下半期の動向も追い掛けていきたいと思います。
出典:2018年12月期 第2四半期決算説明会 プレゼンテーション資料
[東京都立 戯言学園]
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