おはようございます、梅雨の時期が大嫌いなザキヤマです。


取り上げるのが少し遅めですが、各社決算が出揃っております。
私が属するネット業界を中心に注視しておりますが、本日は主要アフィリエイト会社の決算を比較してみたいと思います。

取り上げるのは4社!
ファンコミュニケーションズ、アドウェイズ、バリューコマース、インタースペース


比較するのは全体ではなく、広告事業(PC+スマホ)とメディア事業の2つ。
では、比較いってみたいと思います。



まずは広告から。
■広告事業の売上高/営業利益(2014年1-3月)
affi-uriage
※出展
http://ir.adways.net/irnews/140514_4.pdf
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=8980&code=2122
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=8930&code=2491
http://pdf.irpocket.com/C2461/YWWN/HRyc/z1kI.pdf
http://www.fancs.com/wp-content/uploads/20140508.pdf


■広告事業の営業利益率(2014年1-3月)
ファンコミ⇒21.40%
アドウェイズ⇒8.92%
バリューコマース⇒13.78%
インタースペース⇒7.10%

ファンコミさん、相変わらずの高利益率ですね。



つづいて、メディア事業。
■メディア事業の売上高/営業利益(2014年1-3月)
aff-eiri
※出展
http://ir.adways.net/irnews/140514_4.pdf
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=8980&code=2122
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=8930&code=2491
http://pdf.irpocket.com/C2461/YWWN/HRyc/z1kI.pdf
http://www.fancs.com/wp-content/uploads/20140508.pdf

※バリューコマースさんは、決算資料にセグメント別での数字なしのため、記載なし

■メディア事業の営業利益率(2014年1-3月)
ファンコミ⇒-0.18%
アドウェイズ⇒-46.00%
インタースペース⇒4.68%


各社レビューです。
■ファンコミュニケーションズ
fan-com

<広告事業>
売上高:7,133,446円
営業利益:1,526,827円
営業利益率:21.40%
(単位:千円)

「A8」と「nend」が好調。
PCアフィの「A8」が売上30億円超えで、四半期ベースとしては過去最高。
「nend」はメディア、広告主ともに順調に増加したのと、冬休み需要で数字が伸長。
また、「nend」に関しては、1広告主あたり月次売上が2,060,000円とこちらも過去最高を記録。

なお、引き続き、子会社のエイトクロップス、アドジャポンも好調。

<メディア事業>
売上高:106,037円
営業利益:▲190円
営業利益率:-0.18%
(単位:千円) 

原価率が依然高く、営利としては赤字。
ミートラボは4/1付けで解散し、リアラスに統合。ファンコミ内のアプリメディア企画開発部門も加えた上で、4/1付けで株式会社ファンメディアに商号変更し、改めて注力していくとのことで、そちらも注視したいところ。


■アドウェイズ
adways_02

<広告事業>
売上高:8,846,000円
営業利益:789,000円
営業利益率:8.92%
(単位:千円) 

スマートフォン広告事業が好調。「予約TOP10」の影響もあってか、とりわけゲーム広告が好調。
「AppDriver」や「JANet」中心に国内広告事業が好調ですが、海外もクライアント数、売上ともに順調に伸ばしてきており今後も期待が出来る。


<メディア事業>
売上高:400,000円
営業利益:▲184,000円
営業利益率:-46.00%
(単位:千円) 
 
ヒット作に恵まれず、赤字。
通期で見ても、4億2300万円の赤字となっている。以前の「カイブツクロニクル」のようなヒット作に期待したい。


■バリューコマース
baryu-kama-su
<広告事業>
売上高:3,230,000円
営業利益:445,000円
営業利益率:13.78%
(単位:千円) 

アフィリエイトマーケティング事業が、前年同期比+23.6%と堅調に推移している。
広告主のジャンルとしては金融や旅行、ショッピングが好調なあたりは、バリュコマ特有な気も。

Yahoo!ショッピング等のオンラインストア向けCPC商材である「ストアマッチサービス」は前年同期比▲0.3%とやや落ち込んだ。


<メディア事業>
※決算資料に数字なしのため、記載なし

決算説明資料の「これからの展望」に記されてたが、メディア事業は、バリューポイントクラブ、アプリス、ソーシャルギフトあたりを中心に強化していく方針のよう。(バリューポイントクラブの売上は広告事業に入ってる?)



■インタースペース
inter-space

<広告事業>
売上高:4,045,000円
営業利益:287,000円
営業利益率:7.10%
(単位:千円) 

リアルアフィリエイト商材「ストアフロントアフィリエイト」が好調。
ネットワーク開拓、店舗コントロールへの注力、携帯購入の時期的要因も寄与し、第2四半期累計で前年同期比+31.3%と、大幅増加した。その他TOPIXとしては、「クーポンランド」運営のサイファと資本提携したので、リアルAFとの連携に期待が掛かる。

また、東南アジアを中心に海外展開も加速させ始めている感もあり、今後は海外領域にも期待したいところ。


<メディア事業>
売上高:363,000円
営業利益:17,000円
営業利益率:4.68%
(単位:千円) 

前年同期の5300万円の赤字から1700万円の黒字へ。数字を見ても順調に推移しているのがわかる。要因としては、Ameba向け恋愛ゲームの2タイトル「愛しのショコラティエ」「プリンセスクローゼット」が好調の様子。ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」も3月UUが191万人と順調に拡大中。



以上です。

各社、広告事業順調な印象ですね。
一方、メディア事業は進捗が思うようにいってないようにも思える。
メディアはアタリ/ハズレも大きいですが、引き続き各社注力していくようなので、個人的にはメディア事業を注視していきたい。


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