おはようございます、5年前までdwango.jpの会員でした ザキヤマです。


レコチョク。ご存知の方も多いと思いますが、国内主要レコード会社の共同出資で出来た会社ですね。2001年7月設立なので、もう15年経つんですね。そんなレコチョクですが、業績推移が携帯端末の時代背景を象徴していたので、そのあたり絡めてザックリまとめてみました。
 

レコチョク
※業績は官報より引用

2008年~2015年度までの業績推移になります。この間は、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行期で、携帯コンテンツ事業者にとっては大きな変化に対応していかなければならなかった時代になります。今回はわかりやすく「フィーチャーフォン時代」「移行期」「スマホ時代」の3つに分けてみます。


◆フィーチャーフォン時代
2008年(と、それ以前)が第1の山で、年間の純利ベースで約17億円、利益剰余金は47億円まで積みあがっておりました。この頃はフィーチャーフォン真っ只中で、事業は「着うた」や「着うたフル」といったものでした。


◆スマホへの移行期
ところが、時代は変わるものでスマートフォンが登場し、2011~12年がフィーチャーフォン⇒スマートフォンの移行期となります。この移行期に業績が落ちます。2期連続の純損失。2012年度でいえば、約26億円の純損失となりました。

この移行期での落ち込みは、各携帯コンテンツ事業者で見られ、苦しんだのも事実です。当ブログでも以前に書きましたが、MTIも同様の事例として挙がるかと思います。


◆スマホ時代
スマホはの移行が一定落ち着いた2013年以降、ビジネス自体にも変化が出てきます。2013年3月にはストリーミングサービス(定額制聴き放題サービス)を開始。この年に業績が純利ベースで16億円まで一気に回復いたします。以後も利益が続きます。dミュージック(月額934円)といったキャリアとの取組みも大きく寄与している気がします。


このような流れが、ざっくり振り返るレコチョクの直近8年。下記のように移行期で減った利益剰余金も見事に回復しております。

利益剰余金の推移

47億円(2008年度)
13億円(2012年度)
47億円(2015年度)

機会があれば別の音楽サービスの動向も追ってみたいと思います。

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