おはようございます、カラオケはケツメイシから入る確率が高い ザキヤマです。


いつもネット系の広告代理店の数字などを振り返っておりますが、本日は総合代理店を見たいと思います。ということで、この2社。電通と博報堂。

このいわゆる”電博”の2014年度決算数字を超簡単ではございますが、まとめましたので振り返りたいと思います。


■2014年度業績
電通_博報堂比較1
※会計基準に関しては電通は「IFRS」、博報堂は「日本基準」を適用

2014年度含む直近2年間の推移は上記の通り。


・電通
売上高:4兆6,423億円(前年比111.1%)
売上総利益:6,769億円(同110.1%)
営業利益:1,323億円(123.3%)
営業利益率:2.85%
当期純利益:798億円(120.1%)

・博報堂
売上高:1兆1,310億円(前年比103.2%)
売上総利益:2,058億円(同108.3%)
営業利益:368億円(108.6%)
営業利益率:3.26%
当期純利益:198億円(106.2%)


■直近2年間の売上高・利益推移

・売上高推移
電通_博報堂比較2


・売上総利益推移
電通_博報堂比較3

電通はサッカーW杯ブラジル大会や2020年東京五輪のスポンサーセールスなどが業績を押し上げた。また、海外子会社の買収などで子会社が増えており売上増加の要因となっているとともに、海外事業の好調さ(M&Aを引いた成長率 10.3%)が伺える。

博報堂は、堅調な国内広告市場を背景に売上高が拡大。また、電通同様で企業買収などで増収となっているほか、M&Aによる海外フィー型ビジネスの取り込みなどが、売上総利益率向上に寄与。


■カテゴリ別売上高
電通_博報堂比較5
※カテゴリ表記に関しては、各決算説明資料より引用
※電通は単体業績、博報堂は連結業績の数字を引用

電通でいうところのインタラクティブメディア(前年比+15%)、博報堂のインターネットメディア(前年比+9.1%)、ともにネット系は引き続き大きな伸びを見せている。その他、新聞・雑誌の紙系の落ち込みが見てとれます。テレビは電通が微減、博報堂が微増といったところ。


■業種別売上高
電通_博報堂比較6
※業種表記に関しては、各決算説明資料より引用
※電通は単体業績、博報堂は連結業績の数字を引用

前年比で著しく伸びたところを抜粋すると、電通は「情報・通信(前年比+20.0%)」「飲飲料・嗜好品(同+4.7%)」
続いて、金融、食品が続く。一方、落ち込んだ業種でいくと「趣味・スポーツ用品(同-13%)」「家電・AV機器(同-11.8%)」となっている。

博報堂は、「金融・保険(同+10.7%)」「交通・レジャー(同+10.5%)」「家電・AV機器(同+12.6%)」「外食・各種サービス(同+18.1%)」「官公庁・団体(同+14.5%)」「教育・医療サービス・宗教(同+18%)」と多くのジャンルで伸びを見せた。落ち込んだのは「不動産・住宅設備(同-9.7%)」「出版(同-7.6%)」「ファッション・アクセサリー(同-12%)」「趣味・スポーツ用品(同-9.3%)」。


以上になります。海外でのM&Aを加速させる両社。本決算でも数字貢献しておりますが、その点をもう少し深掘ってもおもしろそうです。また調べたいと思います。ではまた。

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