おはようございます、紀尾井町にはたまに行きます ザキヤマです。


ヤフーの2020年3月期1Q決算が出てきましたので、広告事業にフォーカスして簡単に振り返りたいと思います。ちなみに、ヤフー全体としては以下の通りの決算となっております。

<ヤフー2020年3月期第1四半期決算 ※全体>
売上収益:2,386億3,400万円(前年同期比+2.9%)
営業利益:361億6,400万円(同-24.0%)
当期利益:273億7,900万円(同-16.2%)
※IFRS


ヤフー決算2019_

<FY2019 1Q広告事業数字>
広告事業全体売上収益:782億円(前年同期比+2.4%)
-検索連動型広告:401億円(同+1.6%)
-ディスプレイ広告:380億円(同+3.1%)
 └うちYDN等:248億円(同-6.1%)
 └うちプレミアム広告:131億円(同+26.9%)

<シェア率>
-検索連動型広告:シェア51.3%
-ディスプレイ広告:シェア48.7%

<スマホ売上収益>
456億円(全体シェア58.3%)

広告事業全体ですが前年同期比で成長を遂げております。検索とディスプレイ共に前年同期比で微増となっております。気になるのがYDNの減少。


ヤフー決算2019_2

YDNの減少については、 大きく2点で、1つはアドフラウド対策によるヤフー以外の掲載面における売上収益減、2つ目はプライバシー保護の高まりによる アンチトラッキング強化の影響が大きいようです。 アンチトラッキングの影響については、リタゲ広告配信量の減少や成果計測も問題が挙げられるかと思います。今回スマホ経由の売上および売上シェアが減少したのもその影響かと思われます。


ヤフー決算2019_3

これらをカバーする”短期的な”動きとして、大きく以下3つが挙がっておりました。

①ログイン率を高めることでYahoo! IDベースのターゲティングを推進する
②伸び代の高い 動画/アプリ/ダイナミックの3領域に注力
③広告プラットフォームを統合して広告効果を最大化する

③については、2019年秋頃の予定で「Yahoo!広告」に統合を行うとのこと。細かく分かれている現状から「予約型」と「運用型」の大きな2つとすることで、プロダクト横断でのデータ活用を推進する等の動きが出てきそうです。


ヤフー決算2019_4

”中長期的な”動きとしては上記が挙げられます。コマース広告が加速していきそうです。また、目下の注力プロダクトであるPayPayを絡めた広告施策も続々と登場する予定です。これらは秋以降に数字として表れてきそうです。期待ですね。


ヤフー決算2019_5

様々な影響がありますが、今期の目標に対しては 新たな取り組みでカバーをしていくことになりそうで、2Q以降の動きに注目です。

出典:ヤフー 2019年度 第1四半期決算説明会資料

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