おはようございます、テレサテン聴きながら書いてます ザキヤマです。


春到来したと思ったらGWも終わっちゃって、もうそろそろ梅雨かと思うと、本当に1年早く感じます。4社決算まとめの当エントリーも、2014年1-3月に開始しましたので、1年が経過しました。

ということで、例のごとく今回も簡単ではございますが、いつも通り、アイレップ、オプト、サイバーエージェント、セプテーニの4社の決算(2015年1-3月)のポイントをまとめさせて頂きました。それでは、振り返っていきましょう。


■各社の売上高/営業利益(2015年1-3月)
主要ネット広告代理店決算_2015年1-3月グラフ
サイバーエージェントは事業が多岐に渡るので、売上高/営業利益は高い結果となっております。


主要ネット広告代理店決算_2015年1-3月
各社、数字の上下など動きがあった模様で、そのあたり各社レビューにて振り返りたいと思います。


■アイレップ

全体数字と主要事業の数字

<1-3月>
売上高:150億4700万円
営業利益:3億4700万円
営業利益率:2.3%
経常利益:3億4700万円
四半期純利益:2億1100万円
※決算短信から算出


広告代理事業の直近1年の数字推移
アイレップ決算_2015年1-3月_広告代理事業

アイレップ上期は、2Q累計で売上高279億8800万円と前年同期比で微増となった。営業利益は、オフィス経費の増加などによる販管費の増加が影響し、3億5200万円(同-21.8%)と減益となった。

広告代理事業は運用型ディスプレイ広告、動画、ソーシャルといった新しい広告プロダクトが伸長。サーチ広告以外もできるエージェンシーへと変革を推進中とのことで、数字改善も見て取れます。博報堂DYグループ経由のナショナルクライアントとの取引額が順調に拡大しているとのこと。

ソリューション事業は、1-3月の繁忙期需要を着実に取り込み、注力するコンテンツマーケティングをはじめ、SEOが業績に貢献した。売上高は前年同期比で26.1%増加の4億5400万円となった。

数字的にはやや苦しい決算となった1Qから、少し巻き返してきた感のある2Q。1-3月の繁忙期を抜けた後の4-6月以降の数字推移に注目したいと思います。


■オプト

全体数字と主要事業の数字

<1-3月>
売上高:163億9700万円(前年同期比-16.3%)
営業利益:3億6300万円(同-91.7%)
営業利益率:2.21%
経常利益:2億8800万円(同-93.3%)
四半期純利益:1億2000万円(同-95.2%)


広告・ソリューション事業の直近1年の数字推移
オプト決算_2015年1-3月_広告


その他主力事業の直近1年の数字推移
オプト決算_2015年1-3月_広告以外

全体としては、売上高がQonQで+2.0%、営業利益がQonQで約4.2倍と伸長。前年同期はホットリンクの売却益があったため大きな利益を残したが、その点を除くと、プライベート商品率向上などにより利益率が改善傾向にあるのがわかる。

個別で見ると、広告・ソリューション事業が営利過去最高を更新するなど好調。他事業が営業赤字になる中、全体の業績に貢献する形となった。DB事業に関しては、売上高は引き続き5億円程度で推移しているが、投資が影響してか、営利▲7200万円(前年同期比4000万円の黒字)と損失が膨らんだ。

直近の主なトピックスとしては、新規子会社で「オプトベンチャーズ」「オプトインキュベート」を立ち上げたことが挙げられる。昨期のホットリンクが記憶に新しいが、3-4月にかけてショーケースTV、モバイルファクトリー、グノシーが新規上場を果たすなど好調な投資育成事業の強化に期待が掛かる。

4月からホールディングス化し、新体制でスタートを切ったオプト。今まで以上の意思決定スピードで攻めのオプトが期待されます。


■サイバーエージェント

全体数字と主要事業の数字

<1-3月>
売上高:605億1000万円(前年同期比+15.4%)
営業利益:81億9300万円(同+25.1%)
営業利益率:13.5%
経常利益:83億2300万円(同+28%)
四半期純利益:35億800万円(同+21.1%)


主要事業の直近1年の数字推移
サイバーエージェント決算_2015年1-3月グラフ

全体としては、投資育成事業を除く売上・営業利益ともに過去最高を更新するなど引き続き、好調ぶりが伺える。個別で見ると、Ameba事業に関しては、広告は伸びたが課金は減ったという感じで、売上が88億円と前年同期比から微減。営利に関しては、16億8000万円(営利率19%)と収穫期に入って引き続き高い収益性を保っております。

ゲーム事業は売上155億0000万円(前年同期比+20.0%)、営利36億2000万円(同+56.8%)と、ともに過去最高を更新。タイトルとしては「グランブルーファンタジー」を中心に好調。広告事業は、1-3月の広告需要期も手伝ってか売上349億8600万円(前年同期比+16.7%)、営利37億0000万円(同+25.1%)と、ともに過去最高を記録。スマホ広告が引き続き好調です。

トピックスとしては、Ameba事業としては3月にリリースした「Ameba Ownd」の提供開始や、テレビ朝日との新共同出資会社「AbemaTV(定額制動画配信会社)」「AbemaNews(ニュース専門チャンネル会社)」を設立したこと。

引き続き、Ameba、ゲーム、ネット広告の既存3事業好調です。新規投資も続々と行っており、次の柱となるべくサービスが登場することに期待ですね。


■セプテーニ

全体数字と主要事業の数字
セプテーニ決算_2015年1-3月

<1-3月>
売上高:154億9500万円(前年同期比+8.8%)
営業利益:6億1600万円(同+0.9%) 
営業利益率:3.9%
経常利益:7億1400万円(同+11.3%)
四半期純利益:4億3200万円(同+15.1%)


主要事業の直近1年の数字推移
セプテーニ決算_2015年1-3月グラフ

ネットマーケ事業が堅調に推移し、売上高154億9500万円(前年同期比+8.8%)は過去最高を記録。営利は6億1600万円(同+0.9%)と前年同期日で微増となった。メディアコンテンツ事業の先行投資などもあったが、ネットマーケが躍進し営業増益。

ネットマーケ事業は、売上高、営業利益が過去最高を更新。グローバルは一部大型案件における出稿抑制などが影響し、1Q対比では売上減となったが、得意のソーシャルにて売上高23億3500万円で、前年同期比1.8倍と大きく伸長する結果となった。

メディアコンテンツ事業は、ゲーム新規タイトルをリリースしたアクセルマークは営業黒字となったが、その他「GANMA!」の先行投資などで営業損失となっている。ただ、GANMA!はアプリ累計120万DL、月間PV数2.5億を突破するなど着実に成長している模様。


以上、2015年1-3月の決算まとめでございます。主力事業に加え、子会社を設立するなど、投資育成事業への注力もチラホラ垣間見えます。その他、他社への投資だけではなく、自社の新規プロダクトへの投資も注目したいところで、新たに生まれたプロダクトの今後の進捗についても注視していきたいと思います。

では、また夏に会いましょう。本日はこの辺で。

[過去の関連エントリー]
2014年1-3月はコチラ
2014年4-6月はコチラ
2014年7-9月はコチラ
2014年10-12月はコチラ

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